モリオの不定期なblog

映画・特撮・アニメの感想や思った事を書きます。宜しくお願いします。

無限大の夢のあとの「最後の進化」が新たな無限大の夢を作り出す。<デジモンアドベンチャー ラストエボリューション 絆・感想>

2020年2月21日金曜日、『劇場版 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』が公開されました。子供の頃に見ていた『デジモンアドベンチャー』の最新作。自分にとっては、子供の頃の楽しい思い出を作ってくれたコンテンツの一つです。デジモンにはアニメだ…

仮面ライダーゼロワンの新フォームとヒューマギアは、人に何を教えてくれるのか。

現在放送中の『仮面ライダーゼロワン』で新フォーム「メタルクラスタホッパー」が登場しました。基本フォームのライジングホッパーからシャイニングホッパーとシャイニングアサルトホッパー、ストレートに格好良く進化してきているゼロワン。 【次回ゼロワン…

公式が「間違いでした」と宣言した時、信じていた観客はどうすればいいのか。

脚本に留まらず、それを裏付けるかのようなコンセプトアートが多数出た『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』。否応無しに「これが観たかった。」という思いと、制作者に対する失望が強くなってます。 View post on imgur.com imgur.com じゃあ作り…

二次元と三次元を行き来するセルルック3DCGの到達点<HUMAN LOST 人間失格/感想>

ツイッターの自己紹介欄にセルルック3DCGが好きだと書くくらいにはセルルック3DCG好きのモリオ です。 「手書きアニメーションの質感を3DCGによって表現する。」この題目に対して様々な会社がそれぞれ異なるアプローチで挑戦しています。その結果生まれる新…

夢を目指すか、諦めるか。「どちらかを選ぶ」という行為そのものを肯定する。<空の青さを知る人よ/感想>

作品を通じて様々な登場人物を見ていると、時々、自分の人生について考えさせられます。様々な事に悩み苦しみながらも一つの決断と選択をする登場人物達。スクリーン向こう側の彼らに感情移入し、彼らの選択に膝を打ち、頭を抱えたり、目頭を熱くしる。する…

観客と作り手、二つの視点から定義する仮面ライダーの原点<仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション/感想>

気づいたら仮面ライダーを再び見るようになってから早くも2年が経過しました。テレビでは観れない派手なアクションへの期待から冬映画も映画館で観てきましたが、今年で3作品目になります。 2017年に公開された『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL…

見えないからこそ生まれる視覚的快感とカタルシスに酔いしれる<見えない目撃者/感想>

本来なら新年の挨拶をするところですが、2019年に観賞した映画の感想を書ききらないまま新年を迎えてしまいました。このまま新年の挨拶をするわけにはいきません。ということで、途中で止まってしまっていた作品の感想を年始の間に書こうと思います。 まずは…

やりたい事とやるべき事が重なる時、作り手の声が聞こえる<スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け/感想>

スター・ウォーズは自分にとって過去の作品です。自分が物心つく前から存在し、多くの人を熱狂させてきたコンテンツ。エピソード1〜3が公開された時は自分が映画というコンテンツ自体にハマる前で、そこまで記憶に残っていません。 そんな自分にとってスタ…

次回作の公開を待つ時間はリアルタイムだけにしかない「コンテンツ」

テレビドラマの第一話が放送されてから第二話が放送されるまでの1週間。漫画の第2巻が発売されてから第3巻が発売するまでの4〜6ヶ月間。映画の第3作目が公開されてから第4作目が公開されるまでの2〜3年間。 単発ではなくシリーズで展開している作品…

世界を超える2人の物語。SFがもたらす体験に心を揺さぶられる。<HELLO WORLD ハロー・ワールド/感想>

SF(サイエンス・フィクション)というジャンルに分類される作品では、現実には無い物が登場します。それは一つの物だったりすれば、世界そのものだったりと、「現実には無いもの」のスケールは作品によって異なります。しかし、未知の法則の理解を観客に要…

ピアニスト達の生きる遠い世界。たとえ一瞬でも、その一端に触れる。<蜜蜂と遠雷/感想>

映画に限らず様々なエンターテインメントに触れる上での楽しさや素晴らしさの一つは、自分が見たことのない世界、自分が触れたことのない領域に連れていってくれる事だと時々考えます。映画を観ている間、自分の知らなかった世界を触れさせてくれて自分の世…

本作は『ジョーカー』であるが故に悲劇である。<ジョーカー/感想>

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。日本でも公開から3日間で7.5億を超える興行収入を記録。今現在、最も注目を浴びていると言っても過言ではない映画『ジョーカー』。「傑作」などと言った作品を讃える声が数多く聞こえてくるのと同時に、「気分が落…

<HELLO WORLD ハロー・ワールド/プレ観想>

本日9月20日(金)から公開された劇場アニメーション作品『HELLO WORLD ハロー・ワールド』が楽しみで仕方ありません。作品が最初に発表されてから、今日まで長かったような、あっという間だったような不思議な気分です。鑑賞を直前に控えた今、どんな映…

時代を駆け抜けた平成仮面ライダー達。今を生きた者達が、新たな未来を創り出す。祝え!世界をも超える物語を!

『仮面ライダージオウ』が遂に放送終了してしまいました。1年間長かったような気がしますし、あっという間だったような気もしています。1年を通じて放送されるコンテンツは現在希少である事も相まってか、非常に懐かしいような不思議な感覚を抱いています…

「ととのう」とは!?変身バンクならぬ「ととのったバンク」と独特の空気感が癖になるテレビ番組『サ道』

現在、日本は連日の猛暑。太陽からの直射日光による暑さや全身から溢れ出る汗の不快感に「もう勘弁してくれ。」「早く涼しくなってくれ。」なんて声が聞こえてきそうです。(というか自分が思っています。) 外で歩いている人たちが少しでも不快感を和らげよ…

天気が映画の広告になってしまった…

現在、世間はお盆休みでありながらも台風10号の到来により天気が安定しない日々。かといって、晴れたら晴れたで、気力を根こそぎ奪うと言わんばかりの猛暑。室内で娯楽を楽しめる映画館へ足を運ぶ事さえも躊躇してしまいます。結局外出する事を控えて、家で…

ゲームをした経験のある全ての人に送られた物語は、本当に駄作だったのか。<ドラゴンクエスト ユア・ストーリー/感想>

1986年に第1作目が発売され今でも最新作が発売され続けているドラゴンクエストシリーズ。その中でも非常に高い人気を誇っている『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』が、約27年の時を超え3DCGアニメーション映画として再び世に送り出されました。公開前から「…

美しい映像と二人の選択、それらがもたらす映像と感情の逆転<天気の子/感想>

空が晴れていて気分の上がる事はあっても、雨が降っていて気分が盛り上がる事はあまりありません。いつもは晴れて、たまに雨が降ってくるくらいがちょうど良い。だから雨や曇りが続いていた2〜3週間前はあまり気持ち良いものではありませんでした。 そんな…

同じ波は2度と来ない、だからこそ決して忘れない<きみと、波にのれたら・感想>

一つの作品を鑑賞する際、1度目の鑑賞と2度目の鑑賞では作品の受け取り方が変わる事があるのではないかと思います。それは時間の経過によって自分の考え方が変わったり、他の人との会話の中で新しい視点が生まれるなど、理由は様々ではないかと思います。…

おもちゃとしてか、1人の友達としてか。定まる事のない気持ちに永遠に揺れ動く<トイ・ストーリー4・感想>

道を歩いている時に茂みの陰におもちゃがいる事を想像して、自分が通り過ぎた後に道を横切るおもちゃがいるんじゃないかと思って振り返ったりするくらいには自分にとって切っても切り離せない存在になっている『トイ・ストーリー』。 本当にウッディとバズを…

3DCGと手描き、二つの技術の融合が実現する一つの視覚体験<プロメア・感想>

アニメーションや特撮など、長い年月をかけて積み上げられてきた表現があります。それらがCGなどの新しい技術で生まれ変わる時に得られる新しい発見は、時に1つの作品の枠を超えた感動を観客に与えてくれます。 近年ではゴジラを始めとする『特撮』というジ…

ネタバレによって失われる体験。知った状態の鑑賞、知らない状態の鑑賞、2つ違い。

公開されている数多くの作品が観客に提供する物は千差万別です。1度目の鑑賞と2度目以降の鑑賞は決して同じ体験を得る事はできない中で、初見の知らない状態こそを核としている作品もあれば、知っている状態であるかを問わずに楽しめる要素を核としている…

僕達がMCUを通じて観てきたものは何だったのか。<スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム・感想>

『アベンジャーズ エンドゲーム』(以下EG)の公開からまだ2ヶ月が経過していません。当然Blu-rayは未だ発売していなければEGの公開も終了していない中、スパイダーマンの最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がEGの公開終了の翌日から公開す…

アベンジャーズとして、アイアンマンとして、マーク85が最高であった理由

『アベンジャーズ エンドゲーム』(以下EG)が公開してから早2ヶ月が経過、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)次回作『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』の公開が控えている中で本作の6月27日の公開終了がアナウンスされました。なのでこ…

本作を形作る要素、それらの工夫のない置き方に観客が裏切られる<MIB(メン・イン・ブラック) インターナショナル・感想>

本シリーズはテレビ放送していた時に鑑賞した程度で、映画館で鑑賞するのは本作が初めてです。「地球は、ド派手に裏切られる。」惹かれるようでそんなに惹かれないキャッチコピーで宣伝されている本作ですが、本作の設定や使用されるガジェットに魅力を感じ…

真ん中に豪速球で投げられた「ゴジラ映画」。そんな作品を目の当たりにして感じた、戸惑いと反省。<ゴジラ キングオブモンスターズ・感想>

65年という自分が生きた時間よりも倍以上の長い歴史があるゴジラ。30作品以上が製作された中で様々な作風の作品が誕生してきました。時には海の向こうで製作され、近年では着ぐるみや模型の枠組みを飛び越え実写でありながらフルCGであったり、アニメーショ…

11年間の旅の末の喪失感、そして得た物<アベンジャーズ/エンドゲーム・感想・ネタバレ無し>

2008年『アイアンマン』を皮切りにスタートしたマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)。サム・ライミ版『スパイダーマン3』を経て赤い衣装を身にまとったヒーローの更なる活躍に思いを馳せていた頃、赤い鋼鉄のアーマーを身に纏ったヒーローに出…

「トラスフォーマーらしさ」を起点としたデザインと戦闘を楽しめる秀作<バンブルビー・感想>

今では新作が公開される度に映画館へ足を運んでいる作品『トランスフォーマー』。一作目が公開された当時、家族で映画館に観に行った事を今でも覚えています。アニメで観ていた変形シーンが実写になると、こんな風に格好良くなるのかという感動した体験は非…

地震か!?いや違う、4Dだ!!!

3Dと並び映画館における視聴形態の一つとして4Dが定着してきました。本来観客に伝わってくる情報が視覚と聴覚に限定されている映画に、座席の揺れや風、雨といった触覚情報を付加する事でユニークな体験を与えてくれる4Dですが、個人的にはあまり好きではあ…

『SHOWBIZ COUNTDOWN』無くして、私の映画観は語れない。

スマートフォンが普及し、人によってはTwitterなどのSNSが生活の一部になったと言っても過言ではない現在。自分の趣味に関する情報や、気になっている事に関する情報の収集が容易になった一方で、情報の収集の仕方が能動的な物から受動的な物になったと感じ…