モリオの不定期なblog

映画・特撮・アニメの感想や思った事を書きます。宜しくお願いします。

映画

スパイダーバース吹き替え版の布陣から感じる配給側の本気度

今年の3月8日(金)に公開を控えている『スパイダーマン:スパイダーバース』。少しずつ映像が公開され期待感が高まる中、吹き替え版の担当声優も発表されています。私は吹き替え版の布陣に配給側のただならぬ本気さを感じています。 まずは主人公のマイル…

「全ての日本人に問う。」その言葉に偽りなし。日本企業の風土を描いた秀作<七つの会議・感想・ネタバレ>

池井戸潤さんの手がける様々な小説を読んだ事はなく、テレビで放送されている(主にTBSの)ドラマをいくつか鑑賞した事があります。少し過剰にも思える役者陣の演技、それを目一杯見せると言わんばかりの顔のドアップ、加えて登場人物の善悪の明確な立ち位置…

テレビシリーズのその後を描く作品として、本作はどうだったのか?<仮面ライダークローズ・感想・ネタバレ>

1年間という長い時間をかけて紡がれた『仮面ライダービルド』。その物語の末に訪れた世界で新たに紡がれる物語『仮面ライダークローズ』。1年間『ビルド』を追っていた者として、『クローズ』を見届けない訳にはいきません。という訳で、早速映画館ヘ馳せ…

キャラクターの魅力を見せ、観客の期待に応えた秀作<PSYCHO-PASS サイコパス:SS Case.1・感想・ネタバレ>

『PSYCHO-PASS』は近未来の日本を舞台に事件に立ち向かう警察を描いたSFクライムサスペンス。人の心理状態を示す犯罪係数を計測するシビュラシステムという特殊な設定により他の作品にはない展開、テーマが描かれる本作は、2012,2014年にテレビ放送、2015年…

あなたが映画館で鑑賞した作品で最も回数が多いのは?

皆さんが映画館で鑑賞した作品で最も回数の多かったのは何でしょうか?一度だけの作品もあれば4・5回鑑賞の作品もあると思いますが、必ずしも鑑賞したい回数=鑑賞した回数ではないと思います。かくいう私も、前回の記事で『パシフィック・リム』に熱狂し…

臨場感とは、見辛さにあり。パシフィック・リム一作目と二作目の違い。

一つの作品を何度も鑑賞する理由は様々だと思います。この作品の映像が好きだったり、ストーリーが好きなど。『ウルトラマンジード』第11話の場合、とあるシーンの映像が本当に好きなんですよね。画面手前では建物の上でライハが、その奥ではウルトラマンジ…

「媚びるって大事」2つの映画を鑑賞して思った事。

ツイッターやブログを含め様々な事を経験して、映画鑑賞時の視点が変化しているのを最近感じています。そんな中で思うようになった事は、「媚びるって大事だな。」という事。「媚びる」という言葉を聞くと、なんだかマイナスなイメージを前までは抱いていま…

触れただけで割れてしまうガラス瓶に怯え続けた2時間、ハリウッドとは異なる方法論で創られた中編<Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅱ・感想>

このイラスト、怖いですねぇ。原作未プレイ。2011年に放送された『Fate/Zero』で本シリーズに初めて触れ、それ以来のテレビシリーズを中心にチェックしていました。そんな中で前作「Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅰ』を鑑賞。強敵があっさり脱落するなど…

障害者の在り方、ボランティアの接し方を描いた傑作<こんな夜更けにバナナかよ・感想>

今年は昨年よりも多くの映画を観れればなと考えています。という事で早速観て来ました。しかし前回は『ドランゴンボール』の感想を投稿していました。どういう事でしょう? もう察している方もいらっしゃるかと思いますが、『ドランゴンボール』と同じ日に鑑…

人生初のドラゴンボール、戦闘シーンを100%楽しむ為の舞台設定が見事な一作<ドラゴンボール超:ブロリー・感想>

普段、漫画を読まない人でも一度くらいは名前を聞いた事はあるだろう、と思うくらい有名な漫画「ドラゴンボール」。私も一度も読んだ事はありませんが名前は当然聞いた事はあります。知っている事は、 金色になると強い。 赤色はもっとも強い。 青色はもっと…

ファンサービスを超えた新たなジャンル「究極のファン参加型映画」の誕生<仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER・感想>

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』がついに公開しました。本作では、仮面ライダークウガをはじめとする平成初期の仮面ライダーが登場するという事で、当然鑑賞しようと思い公開初日に映画館へ行ってきました。平成仮面ライダーを締めくくる作…

ガンダムの●●化により紡がれた本作の見事な結末、「待ち合わせ」に込められた願いと希望<ガンダムNT(ナラティブ)・考察・ネタバレ>

本作は、90分という上映時間で主人公達の物語を描きながらニュータイプの一つの結論を提示した事が非常に素晴らしいです。前回の投稿では、これまで宇宙世紀のガンダムを観てきたファン、本作で初めて宇宙世紀のガンダムを観る人の両方が楽しめる作品になっ…

ニュータイプという存在をファンも初見の人も楽しめるエンターテインメントへ落とし込んだ秀作<ガンダムNT(ナラティブ)・感想・ネタバレ有り>

アニメ『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』から約4年、その続編で完全新作の劇場版『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』がついに公開されました。ユニコーンを全章鑑賞した身として絶対に外せない一作であり、発表当初から必ず観たいと考えておりました…

ラストのハルオの選択の意味とは?その選択に込められた本作のメッセージとは?<アニゴジ最終章・考察>

<最終章>星を喰う者 - GALLERY|<全三部作:最終章>アニメーション映画『GODZILLA 星を喰う者』OFFICIAL SITE より引用 前回の感想で、本編のラストのハルオの行動について触れました。ハルオがゴジラに特攻し命を断つ事で人類とゴジラの戦いに終止符を…

「GODZILLA」でなく「HARLLUO」しかし物語に込められたテーマは完全に「GODZILLA」-私がアニゴジを好きな理由-<アニゴジ最終章>

11月9日金曜日、『GODZILLA:星を喰う者』が公開されました。子供の頃から見ていたゴジラが初めてアニメで描かれるという事で発表当時から楽しみでした。加えて『シドニアの騎士』や『亜人』、『BLAME!』を制作したポリゴン・ピクチュアズが本作のアニメーシ…