【ムービー・マスターピース DIECAST】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』1/6スケールフィギュア アイアンマン・マーク50
- 出版社/メーカー: ホットトイズ
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『アベンジャーズ:インフィニティウォー』で登場したアイアンマンマーク50、私はその活躍に心底胸を打たれました。特に興奮したのは、装着シーン。仮面ライダーよろしく、敵の前で装着する。これまでは自分の家や基地、ヘリコプターと、ある程度の設備が必要で、持ち運べたとしても限定的な装備しか搭載できませんでした。
予告編で初めて見た時、「遂に、ここまできたか…」と感慨深く思ったのを覚えています。
しかしアイアンマンの魅力の一つは、金属製のパーツがぶつかり合い重厚な音を出しながら装着する事です。骨組みがくっ付き合い、それを覆うように金属の装甲が覆う。「本当にありそう」と感じるようなこってりとした装着が、これまでのスーツの魅力でした。
マーク50の装着は一言で言うとあっさりしています。一つ一つの部品や装甲がぶつかり合ったり擦りあったりしていた、これまでの装着に比べると物足りないと思います。何より、一見すると「本当にありそう」とは感じにくい、つまりはSFっぽく感じる装着だと言えます。
ムービー・マスターピース DIECAST アイアンマン アイアンマン・マーク3 1/6スケール ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: ホットトイズ(Hot Toys)
- 発売日: 2015/08/29
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しかし、それでも私はアイアンマンマーク50が一番好きだし、『エンドゲーム』鑑賞後は登場する最新のスーツが一番好きになるのではないかと思ってます。
一見薄く見える装甲ですが(いや実際薄いんですけど)、着脱や破損時には装甲の下に多層的で複雑な構造が見えます。そこには、長年のトニースタークの研究と実験、実戦で得た経験などの積み重ねの全てが集約されているんです。
これまでの
ガコンガコン…キン!…カタカタカタカタカタカタカタ…キュイーーーン!
という音を立てるスーツの複雑な動きが、いやそれ以上の物が、あの薄い装甲の中でミクロレベルで行われている。そう考えると、あっさり装着でも良い。いや寧ろ、アイアンマンの「進化と積み重ねによって実現したあっさり」だからこそ魅力的なんだと思えるのです。
2008年の一作目『アイアンマン』の公開以降、10年以上の長い時間をかけてスーツのアップデートを繰り返してきました。それも、積み重ねと言えるような段階的なアップデートをしていた事が重要で、もしマーク10くらいでマーク50の機能を備えたスーツになっていたら感じ方はまるで変わっていたと思います。一気にではなく、少しづつ、それこそが積み重ねに対する説得力を持たせています。
私はスーツの技術や性能に説得力を持たせる10年の積み重ねに「リアリティ」を感じるからこそ、MCUのアイアンマンスーツが大好きだし、積み重ねてきた技術の集約である最新のマーク50が最も好きなのです。
【ムービー・マスターピース DIECAST】『アイアンマン2』1/6スケールフィギュア アイアンマン・マーク4 (パワードスーツ装着機付き)
- 出版社/メーカー: ホットトイズ
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視点を変えて考えてみると、戦闘においてもマーク50が最も好きです。鮮やかかつスピーディーに演出している事も少なからず影響していると思いますが、それ以上にマーク50だからこそ出来る戦い方に魅力を感じているんです。
そもそも、アイアンマンの魅力は「即修復できる」事だと思っています。超人や化け物、果てには神様が登場するMCUの世界観。存在するヒーローが別々の戦闘的魅力を持っていると思います。キャプテンアメリカなら、盾を使ったテクニカルかつスピーディーな戦闘、ソーなら、ハンマーを使い電撃をまとった力強い戦闘が魅力的です。そんな中で、アイアンマンが他のヒーローには決して作り出すことのできない戦闘的魅力が、スーツの「即修復できる」戦闘だと思うんです。
遡ると、AOUの対ハルク戦、3の最終戦も正にアイアンマンだからできる戦いだから良い。
— モリオ (@mori2_motoa) 2019年2月15日
壊れたら次、壊れたら次、はい次、てな感じ。
キャプテンの盾やソーのハンマーほど丈夫ではないけど、替が利く。
壊れる事を想定した戦いができるのは、スーツを自ら作れるアイアンマンだからだと思うんですよね。
初めてその魅力を感じたのが、『アイアンマン3』です。30以上の新しいスーツが一気に登場しますが、一つ一つのスーツは敵の力を前にあっさり壊れてしまいます。しかし、それを補うかのように、即座に別のスーツを着る事ができます。
「アイアンマンだからこそ出来る戦闘シーンだ!」と思いながら感じていた当時の興奮は忘れません。
『アベンジャーズ:エイジオブウルトロン』では、最早壊される事が前提の運用をしていたハルクバスターが登場。腕が壊れれば次の腕と、アンパンマンの頭よろしくパーツごとにスペアが直ぐに飛んでくる。『アイアンマン3』から更に発展させた戦闘シーンに常に鳥肌が立っていました。
そして、『アベンジャーズ:インフィニティウォー』。ブレードやシールドと言った、これまでのスーツでは搭載不可能だったサイズの武器を次々に出して戦います。装着シーンは勿論の事、戦闘シーンの一つ一つは眼福の一言。10年の積み重ねによってアイアンマンのスーツがリアリティを維持したままSFに到達したとも言えます。
そしてなにより終盤、走行や武装を形作るリソースが枯渇しかける中で装甲を犠牲にし生身をさらしながらも最後の最後までサノスに攻撃を仕掛ける。そのトニーの姿は、私にとってヒーローそのもので、ずっと泣いていました。トニーの腹が刺された瞬間にはもう「Oh…」と顔を背けたくなりました。
【ホットトイズ・アクセサリー・コレクション】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』1/6スケールフィギュア用アクセサリー アイアンマン・マーク50拡張パーツセット
- 出版社/メーカー: ホットトイズ(Hot Toys)
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話が逸れてしまいましたが、トニースターク=アイアンマンの集大成として、技術の積み重ねによるリアリティのあるスーツとして、マーク50が今は最も大好きだと断言できます。
『アベンジャーズ:エンドゲーム』でアイアンマンを初めとする初期から活躍するメンバーは最後の作品となります。最後にアイアンマンがどんなスーツでどんな戦いを見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ありません。